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愛し合う事
ガチャ
「どうぞ、散らかってるけど…」
「お邪魔します…いや…綺麗にしてんじゃん。そっか…元カノか」
「いや…言っとくけど、ここに女が来たことはない。嫌なんだ、女の匂いとか。物置きたがるだろ?」
「まぁ、気持ちがわかるな…優馬の彼女なら心配は絶えないだろうしな。部屋に彼女の痕跡を残したくもなるな」
「絢斗…お前ならいいぞ」
「だよな、俺のもの置いたって男だから、疑われる事もないしな…」
「バカ、そういう意味じゃない。絢斗は俺が初めて自分から好きになったからだ。恥ずかしいだろ言わせんな。俺たち恋人同士だろ?」
「バカ…嬉しいじゃん…」
二人とも耳まで真っ赤だった。そのまま見つめ合い、軽いキスを交わす。
あったかくて柔らかくて…甘い。啄ばむようにお互いを欲しがる。
優馬が先に、絢斗の後頭部へと手を伸ばす。柔らかい髪の間に手を差し込み頭を固定する。
絢斗の薄い唇を割って、優馬の熱い舌が入ってくる。
「ん…はぁ…んん…優馬…」
お互いキスなんて慣れてるはずなのに、もっと深く、もっと欲しくて堪らなくて、鼻での呼吸も忘れてしまう。
「ああ…絢斗…お前ヤバい。俺もヤバい…止められない」
「ダメだ優馬…シャワー…んっ」
また唇を奪い合う。お互いに硬くなったモノを擦り付ける。
「はぁ…優馬…硬くなってる」
「ふっ、絢斗もな…シャワー…一緒に行くか?」
「俺は準備があんだよ…そのままじゃ…イヤだろ?」
「わかった…俺にも教えろ。やってやるから」
「本気か?萎えるぞ」
「ふふ…これを萎えさせられるなら大したもんだ。来いよ、脱がしてやる」
優馬が萎えたとしても仕方ないと思う。男を知らないんだから。優馬の元カノのように頬を殴ったりはしない…たぶん…
お互いに剥きあいシャワーを浴びる。
絢斗は、前を見せないように優馬に背を向ける。
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