401人が本棚に入れています
本棚に追加
小百合は冷たい視線で松野を見ながら
『フフフ………あの日、勝浦市鵜原の居酒屋で泥酔状態まで飲んでいた尼子を藤川晴美さん所有の車に乗せて館山市のあの現場まで運んで、車から降ろしたあとに尼子にウィスキーをそのまま飲ませ橋の上から落として殺害した。違いますか?尼子の衣服にも微かにですがあなたが使っている香水が付着していました。他もありますよ。』
松野は表情を曇らせたまま敬子と小百合にサバイバルナイフを向けたまま
『ほ、他の話しも楽しみだわ………』
敬子は松野を睨みながら
『尼子殺害の翌日の夜、車で私達が乗っていた車を煽って事故らせようとしたのもあなたですよね?』
小百合はずっと冷たい目線で松野を見ながら
『あれは凄く怖かったわ。私達を消しに来たんだからあのぐらいしちゃいますよね。』
松野はサバイバルナイフを敬子と小百合に向けながら黙っていたので敬子は間を置き
『それとあなた、藤川大樹さんが女を作って逃げたと言う話し………その女ってあなたですね?あなたは知ってか知らずか 藤川大樹さんが鴨川警察署に出頭して自首してきたのはご存じでしたか?取調室で藤川大樹さんはずっと黙秘してますが………』
小百合は冷たい視線で呆れた表情で
『まさか藤川大樹さんの相手があなただった
なんてね。松野先生が翔君の家庭をぶち壊した張本人の一人だなんて。そんな状態で保育園で翔君を見る度に申し訳ないって思わなかったのかしら?』
敬子と小百合の言葉に松野は驚きの表情に代わっていた。松野は敬子と小百合に
『大樹さんが………う、嘘………なぜ大樹さんが………?』
敬子は取り乱している松野に
『私にはわかりませんが、あなたを守りたかったんですかね?これでも犯人隠匿という犯罪になりますが………』
松野は敬子にサバイバルナイフを向けたまま涙が流れていた。
『あの人はやっていない………あの人はやっていない………あの人はやっていないッッッ!!全部私がやったんだから〜ッッッ!!』
敬子は涙を流している松野を見ながら
『全て話しをしてくれますね………』
敬子の言葉に松野は敬子に向けていたサバイバルナイフを降ろした。
最初のコメントを投稿しよう!