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あの日の夜………
山梨県に出張の準備をしていた松野はキャリーバッグを閉めて
『よし、出張の準備は終わった。』
松野はスマホで時間を確認すると
『急いでレンタカーを借りに行かなきゃ。』
立ち上がってキャリーバッグを持った瞬間、部屋の入口付近から
『松野先生、今からお泊まりデートですか?』
松野は声の聞こえた方を向くと翔の母親、藤川晴美が立っていた。
『翔君のお母さん、こんな時間にどうしたんですか?私は今から山梨県まで出張なんです。』
翔の母親、晴美は松野を睨み
『山梨県に大樹さんとお泊まりデートの間違えなんじゃないですか?』
松野は晴美の言葉に焦りを隠せず
『な、何を言ってるんですか?翔君のお母さん、今日はどうされたんですか?』
晴美は松野に
『まさかうちの元旦那と付き合っていたなんてね。しかも入園式からずっと。』
松野は晴美の言葉に焦りの表情で
『そ、それは………』
晴美は松野を睨み強い口調で
『あの人、今どこに居るのッッッ!!雲隠れして養育費も払ってくれないのよッッッ!!』
松野は晴美の言葉に
『わ、私は知りません………』
松野がそう言うと、いきなり晴美は松野の首を絞め強い口調で
『あんたが居るから私に養育費が入ってこないのよッッッ!!』
晴美に首を絞められてる松野は
『うぅ………く、苦しい………』
晴美は松野の首を更に強く絞めながら強い口調で
『あの人はどこに隠れてるのッッッ!!さっさと言いなさいよッッッ!!』
松野は苦しいさなか目を閉じ、腕を伸ばすと何かが手にぶつかり、その何かを掴みその何かで晴美を殴った。
ガチャンッッッ………!!
ガツンッッッ!!
その何かで晴美を殴り、その瞬間、首を絞められての苦しさから解放され松野は目を開けると晴美は頭から血を流して倒れていた。
『ッッッ………!!』
松野はそんな晴美の姿に肩を揺さぶりながら
『翔君のお母さん?ふ、藤川さん?藤川さん!!藤川さん!!』
ガタッッッ………
その瞬間、部屋の外から音が聞こえ
『えっ?今の音、何?誰か居るの?』
松野は慌てて部屋の外に行くと、慌てて逃げていく翔の背中が見えた。
えっ?翔君に見られてたの?自分の母親が殺害されるところを見ていたの………?
この時、私は翔君の事もやらないと自分が不味いと思いました。それから私は翔君の事を探しました………
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