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現代の鶴田病院の病室
敬子は松野の背中を睨み
『翔君まで殺害しようと思ったってふざけてる………』
松野は敬子の方を向き
『その後は自分自身、取り乱してキャリーバッグの中を全部出してそれを片付けて藤川晴美さんのポケットを調べて家の鍵と車の鍵を自分のポケットに仕舞い、遺体をキャリーバッグに入れて保育園を出ました。』
敬子は松野の言葉に
『その後に偶然にも私達に会ったんですね。』
松野は敬子の言葉に頷き
『はいそうです。その時に偶然、結城さん達に会いました。山梨県の出張はこんな状態では行けないと感じ休むつもりでした。ただ私の中では山梨県に出張に行かなくても、行った事にするアリバイ工作が出来たと思いました。』
敬子は松野の話しに
『そのあと藤川晴美さんのアパートに行ったんですね。』
松野は敬子の言葉に
『はいそうです。そのキャリーバッグのに乗せてそのまま藤川晴美さんのアパートに行き遺体をアパートの部屋に遺棄しました。そのあと保育園に戻り、保育園の駐車場を見ると藤川晴美さんの車が止まっていたので使わせてもらいました。』
敬子は松野に
『尼子殺害は?』
松野は敬子の質問に
『尼子は藤川晴美さんのアパートに借金の取り立てで行くと藤川晴美の遺体を見て、そのあとに大樹さんに対して藤川晴美に取り立てに行かなくなった分、毎日の様に借金取り立てに来ました。』
敬子は松野の話しを聞き、松野はまた敬子に背中を向け窓の外を眺めながら
『その頃の大樹さん、気持ちも参ってて、その時に大樹さんから私に別れようと一言がありました………』
敬子は松野の話しに
『そのあとはどうなったんですか?』
松野は窓の外を眺めながら
『私は大樹さんと別れたくありませんでした………』
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