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華蓮は笑顔で翔を見ながら
『翔くん、たべようよ~。』
翔は華蓮に言われるがまま箸を持ち食べ始めると
『おいしい………』
翔の言葉に敬子は笑顔で
『でしょでしょ、おばちゃんの手料理美味しいでしょ。』
翔は食べ始め結城達も食べ始めた。
敬子は翔に
『お風呂沸いてるから入っていってね。』
結城は笑顔で翔に
『おじさんと一緒に入ろうな。』
翔は結城の言葉に横に首を振った。
敬子はにっこり笑って
『お風呂入っていけば良いじゃん。お母さん、お風呂出る頃には迎えに来るよ。』
翔はうつむきながら敬子に
『お風呂はいい………』
翔の言葉に敬子は結城と顔を見合わせ結城は
『翔君、もしかして見られたくない事があるのかい?』
翔は小さい声で
『お母さんと入るからいい………』
結城は翔に
『本当の事を言ってごらん………』
翔は結城の言葉にうつむいたまま黙ってしまい敬子は
『私達、翔君の味方だよ。理由教えて。』
翔は黙って首を横に振り、敬子は無理矢理翔の着ている服を脱がすと敬子は
『これ、どうしたの?』
翔の体にはアザが何ヶ所もあった。
翔はうつむいたまま無言で外方を向き敬子と目をあわせず、結城は中瀬に
『中瀬さん、今すぐ華蓮を中瀬さんのアパートで預かって。』
中瀬は慌てて結城のお願いに
『うん、わかった。華蓮ちゃん、お姉ちゃんのアパートに行こうか。』
中瀬は無理矢理華蓮を抱っこして隣のアパートに行った。
敬子は翔の手を握り
『翔君、おばちゃんに教えてくれないかな。』
翔の体が震えていた。敬子は翔に
『私が翔君の事、体を張ってでも守るから。お願い………』
翔は敬子を見ると敬子は泣いていた。翔は敬子が自分自身の事で泣いてる事にショックを受け小さな声で
『本当に………?』
敬子は翔の言葉にうなずきながら
『もちろん本当だよ。必ず体を張って守るよ。』
翔はうつむきながら
『お母さんに………』
敬子は結城と顔を見合わせて
『翔君のお母さんに?』
翔は敬子の言葉にうなずき
『お母さんがお酒飲んでる時に叩いてくるの………でも僕がしっかりすれはいい事だから………』
敬子は翔の言葉にショックを受け
『お母さんがお酒を飲んでる時にって………』
翔はうつむきながら
『でも、僕がちゃんとすれば叩いてこないと思うし………』
敬子は翔の言葉に
『自分がしっかりすればって………そんな問題じゃないでしょ?』
結城は翔の言葉を聞いて翔に疑問を
『翔君のお父さんは?』
翔はうつむき
『急に居なくなっちゃた。』
また敬子と結城は翔の言葉に驚き目を合わせて敬子は無理矢理笑顔を作り翔に
『翔君、今日はお風呂入ってきなよ。』
敬子は中瀬と華蓮を中瀬のアパートから呼び再度夕飯を食べ始めた。
夕飯を食べ終えて結城は翔を連れて風呂に入った。
翔が風呂に入ったあと敬子は台所で椅子に座り、うつむきながら目を綴じ体を震わせ
翔君の周りって何がどうなってるのよ………
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