第一章

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チイと付き合っていたアレン。 お腹が減っていたチイは不機嫌になっていて、ちょっとした事もピリピリしていた。 「ちょっとアレン聞いてんの!?」 「え?何をなん?」 「もうええ!」 アレンの鈍感さに愛想を尽かしかけてたチイ。 アレンには何故チイがこんなに怒っているのか理解出来なかった。 (女の子特有のアレやろ、我慢すれば良え…) 我慢自慢のアレンは耐えていたがよりタチの悪い事がチイにはあった。 なんと怒るたびに闘気が暴走して周りを巻き込んでしまうのだ。 要するに彼女は生きる地雷だった。 アレンは人一倍耐久力がありそしてそしてずっしり構えたところがある(悪く言えば鈍感)なのでチイチイの毒のある一言でも耐えていられた。 しかし駄目なのは彼女のキレると天災を起こしかねないあの闘気だった。 アレンだからこそ「駄目」で済むが普通の人だと即死レベルだった。
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