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「ねえ、今、どこにいるの」
遅いよ。ごめんねって、いつもみたいに笑って見せてよ。
そうしてまた、歌を聞かせて。
ねえ、今、どこにいるの。どこまで、行ってしまったの。
泣いているの。かえって、こられないの。
傍にいないと、抱きしめることすらできない。
あなたの弱いところも。あなたの傷も。あなたの過去も。あなたの笑顔も。あなたの涙も。あなたの願いも。あなたの、日常も。あなたの武器も。あなたの声も。その声が紡ぐ、歌も。
いつもと変わらない日々も。抱きしめていたかった。
あなたの傍に、ずっと、いたい。いたかったのに、初めから、住む世界も何もかも。
違ったのだ。
所詮、「魔法少女」と「一般人」。
根本的に違う。傍にいられるはずもない。それでも私は、私たちは、寄り添っていたかった。
どうして、おいていってしまったの。私を。
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