ナマケモノside

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ナマケモノside

 時はさかのぼり、ある年の春。  二匹のナマケモノが木の上でおしゃべりを楽しんでいた。 「なぁんかさぁ  にんげんはぁ  どうぶつがぁ  にんげんにちかいこうどうをとるとぉ  ちやほやしはじめるんだってさぁ」  その年の夏。 「そうなんだぁ」 「だからさぁ  いちまんねんぶりにぃ  にそくほこうしてみようよぉ」  秋。 「いいねぇ  ついでにさぁ  かけっこしようよぉ」  冬。 「あ〜  あるくついでだもんねぇ」  翌年の春。 「いいよぉ  かけっこしよぉ」  夏。 「たてたぁ?」 「たてたよぉ」  秋。 「じゃあ〜  いちについてぇ」  冬。 「よぉ〜い」  そのまた翌年の春。 「どぉ〜ん」
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