That should be the first priority.

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佐古 「どこにいんのよ。」 椿 「わかんない……街の方から結構離れてきちゃった……はぁ……はぁ……変な奴らに追っかけられてる……。」 佐古 「近くの電信柱に番地名書いてねぇか?」 椿 「……ちょっとあそこの電信柱まで行ってみる。」 佐古 「何人に追われてんだ?大人か?警察呼ぶか?」 椿 「いや多分みんな私ぐらいの歳だと思う……。」 佐古 「近くに何か店ねぇの?コンビニでも何でも……あったら迷わずに入って店員に事情話して助けてもらえ。」 椿 「わかった。」 佐古 「充電まだあるか?」 椿 「うん、今日まだ全然使ってないから。」 佐古 「俺がここに居るからな、あんま慌てんな。いいか?もし捕まりそうになったら出来るだけ大声で叫べ。………そんでが大事だからな、よく聞いとけ?まず思いっきりそいつの足を踏め。思いっきりだぞ!そいつの足を踏み潰すぐらいの勢いでやれ。そんでそいつが一瞬ひるんだら次、鼻だ。(ひじ)で思いっきり殴れ。手を塞がれてたら頭突きでもいい。鼻をへし折るくらい思いっきりやれ。そんで最後、急所の股間を蹴り上げろ。相手を倒す事に意識すんな、一瞬でも隙ができりゃそれでいい。そのまま逃げろ。大声で助けてって叫びながら逃げろ。迷ったらお前の負けだからな。そのままひん()かれてやられるぞ。嫌だろ、なら死ぬ気で闘え。」 椿 「………わかった。」
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