That should be the first priority.

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佐古 「番地は?」 椿 「桐野町……三番。」 佐古 「きりの…ちょう……どこだそこ、聞いたことねぇな。」  スマートフォンのマップアプリに椿から言われた地名を入力し、彼女が逃げ込める周辺の建物を探した。 佐古 「そのすぐ近くにコンビニがあるみてぇだな、そこから見えるか?」 椿 「ちょっと待って、見てみる……。」  椿が恐る恐る通りを見渡すと、少し奥ばった角の方にコンビニの電飾看板が見えた。 椿 「……あ、あった、コンビニ!」 佐古 「早く行け!」  椿は佐古に言われた通りコンビニまで走った。店内に入ると店員が「いらっしゃいませー。」と声を掛け、商品の品出しをしている。 佐古 「大丈夫そうか?しばらくそこで時間潰してろ。」 椿 「……うん。」
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