unfaithful

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愛 「いつまで続けんの?こんなくだらない事……いつまでも逃げ回ってないで男らしく腹くくったら!」 佐古 「ドラマの見すぎだろ。そんな衝動的に行動して、何があいつのためになる?俺は良いよ別にどうなったって……でもバレればあいつだっていじめられたり噂されたり嫌な思いする羽目になるだろ、その時にはもう俺はここであいつを庇ってやれないんだよ。学校辞めるとか言い出したらどうする?これから社会に出るとな、色々と資格が必要になるんだよ。高卒とか大卒とかぶっちゃけ関係無いですよ~とか言ってる奴居るけど、そんなのは本当に運が良かったほんの一握りの人間だけなんだよ。何をするにも最初に見られるのは資格、中卒の奴より大卒の奴取るだろ普通。お前ら高校生はな、今すげぇ大事な道の上に立ってんだよ。分岐点がそこら中にいっぱいあってよ、どれ取ったら橋から落っこっちまうのかとか、どれが近道でどれが行き止まりかとかそう言うのをな?俺達周りの大人が教えてやんなきゃいけねぇんだよ……分かるか?なのによ……あのアホ……。」 愛 「……?」 佐古 「いっつも俺を困らせる事ばっかりするんだよ。」  はぁ……とまたため息をつき、教卓の上に突っ伏せた。 佐古 「……お前、例の彼氏ってどんな奴なの?」  佐古は机に顔を伏せたままの状態でメグミの彼氏について問い掛けた。 愛 「あんたみたいなクソ野郎。」 佐古 「……男なんかみんな、そんなもんだろ。」
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