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数日後 警察から電話がきた
もしもし?…はい…はい
…
…
やっぱり…そうでしたか。
いえ。あ、それとこの事は家族の方には
公表しないで下さい
…被害者の名誉にかかわりますので。
わざわざ調べてくれてありがとうございました
僕はあの公衆電話の声の主に
覚えがある
以前
非通知の着信が何度も入る事があった
こちらから喋っても無言
回を重ねるごとに
しだいに溜まるストレス
寝覚の悪い原因に対して
僕はかなり強めに怒鳴った
ご、ごめんなさい
え?じょ…女性?
不審な点はまだある
この無言非通知と時同じくして
愛猫の村山が太りだしていた事
餌は多く与えていないし
心配になり病院に連れて行ったが
先生からは食べすぎですね。と
納得のいかない診断結果だった
帰宅して好物の餌を口にしない事も
しばしばあったし肥満になる要素は
見当たらなかった
しかしある日を境に着信も無くなり
村山も餌を食べるようになった
そう
ちょうど…あの女性が殺害された日と重なる
僕はお巡りさんに
調べて欲しい事をお願いした
あの女性の所有物に鍵が無かったかどうか
自宅の鍵とは別で所有してるのが確認とれ
それが僕の家の鍵だと判明した
どうやらストーカされてた女性は
僕をストーカしていた様だ
僕の外出時間には
合鍵を使って入り
村山に餌をあげていたのだ
さらに女性の自宅は僕とは
真逆の場所にあった
恐らく事件当日も
僕の自宅に行く予定だったのだろう
村山に餌をあげに
彼女をストーカしていた男も
彼女の自宅ではない家に出入りしてるのを
見て僕を彼氏だと勘違いしたのだろう
死んでも習慣は変わらないのだろうか
今どこにいますか?
あれは僕の帰りが遅いと心配になって
電話をかけてきたのだろう
心配性の奥さんを演じているのか
綺麗に干されたワイシャツ
…きっとかけ直してくれたのだろう
ふと村山を見ると
僕をジッと見て威嚇していた
僕はその日の悩みや不満など
次の日に持ち越さないタイプの人間
寝たらリセットする事を心がけている
どうやらまだまだ
寝覚の良い朝を迎えられそうにないな
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