残暑にナマケモノが見る夢は

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 ウサギさんははるなさんには言いませんでしたが、お届け物が何時もの美味しいお酒でないのがとても気になっていました。  しかし、「お客様へとお届けするお荷物に、アレコレと興味を持ってはいけないよ。それが何であっても、今か今かと届くのを待っている『大切なもの』なんだ」と、クマの店長さんに言われたことを思い出しました。  「美味しいお酒ではなかったけど、はるなさん、とってもうれしそうだったなぁ・・・・・・」  ウサギさんもとてもうれしくなり、『本の森』を軽い足取りで飛び跳ねていきます。
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