君の頑張りは、僕の特効薬。 著 あいざわすず様

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君の頑張りは、僕の特効薬。 著 あいざわすず様

 ある日のこと。  ナマケモノのはるなさんの棲む『本の森』に、薬師のフクロウのお師匠さまとお弟子のアヒルの男のコがやって来ました。  どうやら傷や病に効く薬草や漢方を取り扱うお店を近くに開くことになるそう。 「はじめまして、はるなさん。私は薬師をやっております。こちらは私の弟子。まだ彼はこの通りの若い身ですが、なかなかの頑張り屋なんですよ。私ともども、これからどうぞよろしくお願いします」  フクロウのお師匠さまは優しい笑顔でそう穏やかに挨拶をしてくれました。 「はるなさん、よろしくお願いします!」  お弟子のアヒルの男のコも、明るい笑顔でそう挨拶をしてくれます。  はるなさんもふたりに笑顔で応えました。 「ご近所さんになりますね、よろしくお願いいたします」  お師匠さまはアヒルの男のコに優しく丁寧に薬の取り扱いを教え、男のコは懸命にそれにならって薬を作ります。 「アヒルくん、君はだいぶ様々なことを覚えてくれましたね。もうほとんどを任せても安心だ」  アヒルの男のコはお師匠さまに褒められ喜びました。 「ありがとうございますお師匠さま、僕は一生懸命頑張ります!」
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