これは?

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これは?

昨日書いた漫才に情景描写とか書いたら小説にならんもんか? その1 ボケ側 「なぁ、おれの勤め先、服装自由やん?」  久しぶりに会った友人に俺の職場の規定なんか分かるはずもないのに、つい聞いてしまった。  乾杯したジョッキの重さが、コイツの笑い顔が、あの頃と変わってなかったから。  つい、昔に戻った気がしたんだ。 「知らんけど、そうなん?ええな」 「良い事あるかい、大変なんよ逆に」 「なんで?」  グイッとビールをあおり、空のジョッキをドンッとテーブルに叩きつけるように置いた俺は、文字通り不満を吐き出した。 「毎日服装考えんのめっちゃしんどいねん」  ため息と共にテーブルに突っ伏した俺に「あ〜わかるわかる」なんて軽く言ってるけど、絶対分かってないなコイツは。 「自由が逆に俺を苦しめてんねん」 「相変わらず大袈裟やな、キミは」  そう言ってグイッとジョッキを空けた「すみませ〜ん、生ふたつ!」直ぐにお替わりが運ばれて来て、俺達はまた乾杯した。 その2 ツッコミ側  社会人になって半年が過ぎようとしていた、仕事にも慣れて先輩達とも仲良くやっている、一応は順風満帆って言えるのかな?  偶然大学の頃の友人と出会い、近況奉告がてら近くの居酒屋で飲むことになった。 「なぁ、おれの勤め先、服装自由やん?」 「知らんけど、そうなん?ええな」  社会人になってもだらっとした格好だったのはそのせいか、スーツばかりの毎日で何か俺、老けたかなぁ?なんて思ってたけど、あまりダラダラしてるのも考えものだな。 「良い事あるかい、大変なんよ逆に」 「なんで?」 「毎日服装考えんのめっちゃしんどいねん」 「あ〜わかるわかる」  確かに、学ランだった高校生活とは違って大学生に入ったばかりの頃は、どの服着ていこうか悩んでいた、直ぐにTシャツとGパンになったが、それでもTシャツのガラとか面倒臭かったなぁ。 「自由が逆に苦しめてんねん」 「相変わらず大袈裟やな、キミは」 何で飲んでる設定かって? パンツ一丁で出勤したをシラフで言う? 言うかもな ど〜しよ
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