漫才ネタ3

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漫才ネタ3

「なぁ俺等ってもう大人よな?」 「そうやな」 「大人として大事な事って何やと思う?」 「色々あるから一言では言えんかなぁ…」 「政治やねん」 「政治?ほぉ!」 「大人として政治ついて語りたい思うねん」 「はぁ…」 「お前、政治について何か知ってるか?」 「そやな、言われてみると一般人という立場に甘んじて怠惰に日々を過ごすばかりで、積極的に政治という汚れ仕事から目をそらし、決まった政策に後から不平不満を言うばかりの生活を送っとったかもしれんな…」 「…お前、何か凄いな」 「で、なんや政治の勉強とかしてんのか?」 「おう、ただ言葉が難しいな」 「せやな〜専門用語やもんな」 「マニフェストとかレガシーとか何で横文字やねん、日本の政治なら日本語使わんかい」 「そこが政治の闇の部分やねん」 「…なるほど」 「マニフェストは政治理念とか公約やな、わし選挙受かったらこんな事しまっせ〜、みたいな」 「よく知ってんな、レガシーは?」 「議員が乗ってる車」 「は?」 「スバルのレガシーって車」 「え?議員の車ってみんなレガシーなん?」 「そうやねん、だから問題になってんねん、他のメーカーの車はどうするんですか?てな」 「それは確かに問題やな」 「まぁ言うてもベンツとか外車じゃないからまだええけどな」 「じゃあエビデンスは」 「お前、聞くばっかりで少しは自分でも考えんかい、政治に無関心ってのはそーゆーとこから来るねんぞ?」 「あぁそうか、そうやな」 「で何やと思う?」 「エビデンス…海老フライ?」 「惜しい!」 「惜しい!?ボケたのに惜しい!?」 「国会議事堂食堂の裏メニューやがな」 「はぁ?」 「国会議事堂には、何個か食堂があってな」 「へ〜」 「800円のAセットがトンカツセット、900円のBセットがミックスフライてあんねん、常識やぞ」 「え?常識なん?」 「でAとBの具だけ一緒にのせた裏メニューがエビデンスやがな」 「え?何でそうなる」 「知らんがな、裏メニューだからかな?」 「あ〜…何が問題なん?それ」 「…値段よ値段」 「値段」 「800円のトンカツと900円のミックスフライの具だけ一緒にしました、ハイいくらでしょう?」 「800円と900円やろ…1600百円」 「普通それくらいやと思うよなぁ…1000円やねん」 「安っす!」 「それが議員の特権ちゅうやつやねん」 「羨ましい」 「せやろ?」 「どやったら食えんのそれ?やっぱ議員にならんと食えんの?」 「せやな〜、あとは官僚かな国会で働く職員」 「官僚ってエリートっちゅう奴らやろ?」 「おぉ、エリート中のエリートやがな」 「東大とか出てる?」 「そりゃ東大くらい出てるがな」 「そっか〜、官僚は無理やな」 「せやな」 「あ、でも議員にはワンチャンなれるんちゃう?友達に票入れてって頼めば?」 「友達て…お前の友達何万人もおるんか?」 「居ないなぁ…えっ議員て友達何万人も()るん」 「居るわけ無いやろ、せやから選挙カー乗って清き一票お願いしますて走り回ってんねん」 「ああ、なるほどねーあれ?」 「何やねん?」 「選挙カーってレガシーちゃうよな?」 「当たり前やがな、まだ選挙受かってないのにレガシーなんか乗れるかい!」 「ああ、そうか…じゃあワシも選挙出るってなったら選挙カー乗ってお願いしますって言えばええんちゃう?」 「え?お前そんな金持ってんの?」 「金?なんで?」 「アホやなお前は、選挙出るだけで金がかかんねんぞ」 「マジで?いくら?」 「レガシー1台分や」 「レガシー1台分?っていくらやねん」 「大体300〜600万円くらいかな」 「そんなに?はぁ…選挙って金がかかるねんな」 「せやな」 「じゃあワシら一般人にはエビデンス定食は食えんのか?」 「いや食えるよ」 「食えんの?」 「議員の友達になって一緒に連れてって貰えばいいねん」 「あ〜友達か〜どやったらなれんの?」 「お前は政治勉強するゆーて何も知らんのか?ニュースでも散々やってるやろ、 金を包むのよ金を」 「あ〜」 「そう」 「「おしょくじけん」」 「も〜え〜わ」
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