24人が本棚に入れています
本棚に追加
おっさんと親父
焼肉店で隣のおじさんがネギタン塩を頼んでた
私が今46歳で絶賛おじさん中なのだけど、少し年上、50過ぎくらいに見えたのでおじさんと表記した。
「ちょっと、ちょっと」
おじさんは店員を呼びタン塩を焼かせてた
「え、ひっくり返したらネギこぼれるよ?」
「え?それ焼けてる?」
なかなかうるさい、そして店員なのにネギを蒸す焼き方をしないのか?
と思っていると嫁がネギタン塩を注文した
焼肉屋で対抗心燃やしてんじゃないよ
タンを餃子みたいに二つ折りにして焼いているのをおじさんも店員も見ていたけど
割引はされなかった
おじさん、おばさんってのは少し図々しい、そして少し滑稽でもある
うちの親父ももちろんおっさんで滑稽だが、親父はカッコいい
身内贔屓ではなくて
田舎の祭りってのは観光客が集まるような映える祭りもあるが、地元住民だけで細々と執り行う祭りが多い
うちの地元の祭りもそうだが、ある時、観光客というよりキャバクラのねーちゃんといった風体の女の子が二、三人祭りに参加していた
地元の女の子が都会に出て垢抜けて帰ってきたのか?とも思ったけど明らかに地元の喋り方じゃあない
?
と思っていたらその女の子達はうちの親父を見つけ
あ、お父さ〜ん
と駆け寄ってきた、まさかそんな異母兄妹が!?
と一瞬思いもしたけど、親父はスナックの若い女の子を祭りに誘っていたのだ、親父としてはどうかと思うが、男としては尊敬に値する行為だ
祭りの実行委員のテントで愛想を振りまいて帰って行ったが実行委員のおじさんの何人かはあの子達の店に行くのだろう
田舎の祭りに若い娘を呼んだ親父と女の子達も客が呼べてWin-Win、いや親父のほうが勝ってるな全角文字と半角文字くらいのさで
WIN-Win
こんな感じ
俺は自分の息子達にカッコいい親父だと思われるのだろうか
うちの親父はおっさんだからなぁと呆れた顔をされないようにしたい
最初のコメントを投稿しよう!