●序文と作者の挨拶を込めて。

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●序文と作者の挨拶を込めて。

 私たちはそれを観測できる。まるで傍聴席に座っているように。  つぶさに眺めることができる。  例えばそれは、目を覚ました時差し込む日光の前に飛び込んでくる。  この現実にはバイオレンスな描写や、グロテスクな表現が含まれています。  或いは理不尽な痛みや、不条理な状況が含まれています。  そして用法容量を守って接種してください。  私たちはそれを眺めている。半数は見てもいない。  1/3はトイレに行っている。1/12は足の位置を気にしている。  そして残りは同意すべきか迷っている。  そのような同意になんの根拠があるのか。  それは不明だが、これらは放っておけば同意したと見なされる為、  私たちは大量な同意を潜り抜けて、朝の目覚めにたどり着く。  そして私たちは目を覚ますだろう。私たちは目を覚ます。
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