静かな時間よ、そのままで

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「奏斗、パパと遊んでいなさい。ママは昔の友達に会ってくるわ」 真由香が2人に会いにレストランに行った。 「あ…なんでここが…」 さすがに隆吉も動揺を隠せなかった。学費を援助してもらっていて、真由香から逃げるように東京に就職したのだから。 「うぬぼれないで。私はもう河村くんのことなんてどうでもいいの。だって前持ちでしょ?中学生相手に援助交際なんていやらしい」 真由香は知っていた。隆吉が前持ちであることを。続けてかおりの過去も暴露した。 「前持ちの2人が働いているレストランで普通なら食事したくないわよね~マスターに言ってやろうかな?」 弱味に漬け込んでくる真由香に腹が立って、かおりは手をあげた。
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