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だいじょうぶさん②
たまたま
母さんから聞いた話で
実は「だいじょうぶさん」
もっと歴史深い謂れがあったそうな
まだ線路もなかった頃
そこはすぐ海で
ちょっとした暴風雨で
すぐに津波やらがきて
家々は流されてたらしい
そこで
そんな災害をおさえるために
人柱をたてることにしたらしいんだけど
誰もなりたくないよね
だけど
ある人が自分から
人柱になると進み出て
その人のお陰で
災害が無くなり
その人の名前を掘った
祠を作り
奉ったそうな
それが
「だいじょうぶさん」の元なんだとか
やっぱり
海が近いっていうのは
いいことばっかりじゃないし
何度も何度も
繰り返された災害に
立ち向かうために
防波堤とかを作ったりして
町を守ってきたのかなと思う
非現実的な
人柱も
当時からすると
そんな方法のひとつだったんだろうね
由比って町は
地滑りに悩まされてた地区でもあって
何年もかけて
舗装されたんだよね
わたしが子供の頃はもう
山もすっかり綺麗に舗装され
地滑りの心配もなく過ごしてきたけど
当時はとても悩まされていたらしい
自然のものとわかっているからこそ
神仏に人は頼りたくなるのかな
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