プロローグ

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プロローグ

「私ね、義弟(おとうと)ができるって聞いて、すごーーーく楽しみにしてたの」  にっこり笑った少女の笑顔は太陽のように眩しくて温かかった。  初めて会ったその笑顔に思わず見惚れてしまう僕。  僕の事を義弟(おとうと)と呼び、嬉しそうに彼女は微笑む。  父からも義母(はは)からも愛されなかった僕の手を引き、連れ出してくれた君。  君は僕に居場所をくれた。   僕はここにいていいの?   僕は君に……  恋していいの?
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