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感謝について
僕はずっと
感謝なんて出来なかった
僕はずっと
生まれたことを
怨んでいたから
天使に救われ
龍に励まされ
自分を護ってきた存在に
気づいた後
僕は自分を大切にしようと
決めたけれど
影から出ていいと
自分自身に
許可を出したけれど
僕は生まれたことにだけは
感謝が出来なかった
だけど
光へ導かれるには
感謝が不可欠だと
嫌というほど知らされる
それでも僕は
感謝が出来なかった
護ってきてくれた存在には
感謝ができた
今日の出来事には
感謝ができた
だけど
僕はこの世に生まれたこと
あの親の元に生まれたこと
先祖代々続いてきた
この血縁を怨んでいた
その頃 お金に執着があった僕は
六方拝というものに興味を持った
東西南北と天と地に感謝を捧げる
金持ちが呪いのように
毎朝しているという儀式
金回りが良くなる
そんな動機で
僕も六方拝を始めてみた
だけどはじめから躓いた
最初に祈る東は
両親や先祖への感謝だったから
それでも僕はこの儀式を続けた
金に執着していたから
毎朝 両親や先祖への感謝を捧げる
はじめはそれが苦痛だった
ただ呪文のように祈った
そして何も感じなくなった
それから月日が経った今
僕は生まれたことに
感謝ができている
それが単純に六方拝のお陰だ
とは決して言わないが
呪文のように言い続けた
あの日々があったから
カチコチに固まっていた
得体の知れない何かが
僕の心から剥がれ落ちた
それは確かだと思う
そして 今 強く思う
何に対しても
感謝の心は
人生を変える
怨みも憎しみも
嫌悪も軽蔑も
自分の中でいらないと
判断できる心の全て
嘘でもいいから
感謝の言葉を呟き続ける
そしたら
必ず光に変わる
影も闇も
握り続けて
怨み続け憎み続け
そんな感情が大事なら
それはそれで
キミの選択
だけど
本当のキミの心を
ちゃんと見つめて
本当のキミの要求を
きちんと叶えて
キミのことは
キミ自身にしか
幸せに出来ないのだから
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