走り抜けろ八百万の神たち

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 2022年1月1日から、新型コロナが急激に減り国、医療は急ピッチでワクチン、薬、治療方法の確立を進めた。マスクやディスタンスはそのままに、しかし、ギスギスしていた人間関係は改善しつつ。  これで終わったと安心せず、また同じことが起きた時のためになにができるかを議論、活動を始める。次の世代へこの事を伝えるために、危機をみんなで乗り切るために。一年後、再びコロナが来るとは知らず。  しかししっかり対策が取れた中でのコロナ禍となる。自分にできることから、身の回りのことから、しっかりと。 「キサラ様、なぜたぬ吉だけを健康にしなかったんです?」 「え、だって『誰が健康』って言ってなかったから」 「一休さんですか」 「鬼晒様です」 「名前だけ聞くとキラキラネームみたいでかっこいいんですけどねえ」 「時代を先取りし過ぎていたが、ようやく馴染む時代になったな」 「六百年かかりましたけどね。あと漢字で書くとやっぱり引きますよ」 「キサラちゃん、で売るか」  日本の神様は、位の高い神様も、まあ、こんな感じなのだ。 END
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