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らだぁの過去************
俺は猿山家っていう昔から力を引き継いでいた家系だ。
母も父も継がせようと必死だった。
でも俺は警察官になりたかった。
それが駄目なら教師!
でも勿論良いだなんて言ってくれなかった。
自立なんてするな、
継がないといけないんだ、
もっとしっかりしろ、
次代当主なんだから、
って毎日毎日五月蝿かった。
でも頑張って勉強して、
警察官にはなれなかったけど教師になれた。
これでも嬉しかった、
でも両親は駄目な子だ、って言って見捨てた、
正直俺も都合がいい、
これで縛られないんだ。
それで幽を拾った、
大雨が降り注ぐ中一人で歩いてた。
今では元気で、明るくなった。
俺で大丈夫か不安だったけど良かったな。
ぺいんとの過去****************
俺は至って普通だ。
何かある訳でも無い。
両親も、
弟の呂戊太も、
ばあちゃんじいちゃんも、
皆警察官になるのを応援してくれた。
今は両親もばあちゃんじいちゃんも、
自立したなら一人で生きるっていう俺の無茶振りに答えて別居中だ。
呂戊太は俺についていくって駄々こねてたなー…
でも一人で居るよりかは良い。
絶対に呂戊太を悲しませない!
幽の過去*******************
生まれた時の記憶が無かった。
家族の顔、声、姿が何一つ浮かばなかった。
でも捨てられたとは思えた。
ずっと街を歩いていて、
空腹も無く、
疲れも無く、
ただ只管歩いてた。
そうしたら先生が手を差し伸べてくれた。
大雨の中僕を見て傘も気にせずに走ってきてくれた。
そうして先生の家に住む事になった。
失礼じゃないって言ってくれて、
勉強を教えてくれて、
体力作りにも付き合ってくれて、
笑顔にしてくれて…、
嬉しかったのかな…、
先生の居る零蛇小学校に入って、
騒がしい5人衆と一緒に遊んで、
他の子ともお話して…、
今では凄く楽しい。
先生が知らなかったらこんな風に、
遊び回れなかったのかな…
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