あなたと過ごす時間

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時計の音がなる。 個別対応の時間の終了時刻だ。 気がつけばもう夜の9時。 家に帰る時間だった。   あなたをひとりじめできる贅沢な時間もこれで終わり。   もう少し。 あと少しだけでいいから。 あと少しだけ、あなたのそばにいたかった。 「お疲れ様。明日の報告待ってるね」   笑顔でそう言う彼女に、僕は「はい」と返事をして机の上を片付けた。
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