『紙の応募』と『ネット小説投稿サイト』の使い分け

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『紙の応募』と『ネット小説投稿サイト』の使い分け

起立!礼!ちゃっくちゃっく! あいてるよー。 はい。六時間目ですね。講師の先生を呼んでおります。ちひろもどなたが来てくれるか聞いてません。ちなみに教室の入り口には『黒板消し』を仕込んでます。 (ぱふ) 「やーい!やーい!こんな古い手に引っかかりおったー!」 「おう。久しぶりやのお。久しぶりのお出迎えが『これ』?」 「え?やばい!!!ぷろでゅーさーさんだ(ちひろはこの人にだけは逆らえません。すべて数字!数字!の方です)!!」 「なんか、『お前』、調子ぶっこいてるんやって?お前が『講師』やって?随分えらなったなあ」 「いえいえ。そんなことありませんよ!」 「ところで『お前」、『アツアツのおでん』が大好きやったよな?」 「へ?」 「ぐつぐつ煮えたぎった『アツアツのおでん』を無理やり口に突っ込まれるのが特に大好きやったよな?しかも何あれ。前のページ。なんで『四時間目』が二回あんの?まあ、遠慮せずに『アツアツのおでん』をだな」 (この後、『アツアツのおでん』はスタッフが美味しく頂きました) 「(こいつ…、シャレにならんわ…、ホンマに…)では、今日の講師はぷろでゅーさーさんにお願いします」 「はい。六時間目は『紙の応募』と『ネット小説投稿サイト』の使い分けについてをね。おい、たばこ」 「あ、すいません。どうぞ」 「たばこっつったら『火』もやろが。このあほんだらあ!(たばこすぱあああ)」 「『十六名(ガチです)』の生徒の皆さんすいません」 「(たばこぷかああ)はい。それでは改めて。プロの作家になりたければ基本『紙の応募』で投稿しましょう。その理由は一つだけね。『紙の応募』は規定で『未発表作品』のところが多い。新人賞は特に。ネットに作品をあげた時点でその作品は『発表済み』になるのね。だから送りたくても送れない。逆はいいよ。紙の応募で落選したのをネットにあげるのは。でもな。『紙の応募』で落選したのを改稿してネットにあげずに送るのはせーふ。まあ、意味ないと思うけどね。それで『紙の応募』、いわゆる『新人賞』などの賞レース。これは99%『コネ』と『人脈』。残り1%が『運』やね。理由?『下読み制度』が腐ってるから。ある国内でも最大級といっていいレベルの公募でな。ずーーーーっと一次落ちしてた作品があってな。その著者様も毎年『改稿もせず』ずーーーーーーーっと同じ賞に送り続けて。結果、数年後に大賞ですわ。『改稿もせず、ずーーーーーーーっと一次落ちだった作品』が『大賞』。主催者側は何か言い訳ある?出来る?あとな、わしの(たばこすぱあああ)リアルの知り合いが昔大手出版社の編集者やったのね。周りからは『人間の屑』って呼ばれとった。まあ『枕』やね。『デビューさせてあげるからちょっと〇〇してくれるかい?』と。なあ。『人間の屑』やろ?紙の応募は審査員の先生が全作品を読まない限り成立は無理やと思うで。でもそれは物理的に無理やろ?他にもいろいろあるで。実はしょうがくか」 「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 「おい。何邪魔しとんねん」 「いえ!それ以上言うと。ちひろが『消されます』ので!」 「あ?根性ねえなあ(たばこぷかああ)」 「さ、違う話題でお願いします(おい。AD。やばかったらカメラ止めろ)」 「まあ、自己満足で書籍化したいなら『自費出版』でええと思うよ。ネット小説投稿サイトで声がかかるのを待つのもいいし。あ、ネット小説投稿サイトのコンテストも意味なしやからね。ああいうのは応募作全部に目を通すのって物理的に無理やから。この『あほ』がね」 「え?『あほ』ってちひろのことですか?」 「『お前』以外に誰がおる?」 「はい!ちひろは『あほ』であります!」 「この『あほ』がな。応募規定10万文字以上のコンテストに応募したんね。スマートニュース×カクヨム『連載小説コンテスト』にな。えーと、直リンクは貼ったらまずい?じゃあこぴぺ。 スマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」は919作品のご応募をいただき、 選考の結果、28作品が最終選考に進みました。 最終選考対象作品は、プライム書籍編集部が選考いたしました。 と書いてるわな。でもな。これ919作品中、10万文字を超えてる作品って一割もなかったんよ。この『あほ』はスクショしとるから。まあ原稿用紙二、三枚とかも1作品とカウントされてるわけですよ。最終選考に大先生の作品が二作残り。一作が受賞されましたとさ。あまぞん?かな。あそこの評価が星五つですなあ。捨て垢っぽいのが三人全員星五つ評価。(たばこぷかああ)一言で『へたっぴ』やね。なので『まあ、ワンチャンあればーいいかもーってかんじー』ぐらいでいいと思うで。で!ここからが大事!!唯一、あ、二つあるけど一つは終わってるとわしは思うんで。唯一と表現するな。『星海社』ってところが唯一『応募してきた原稿はすべてプロの編集者が最後まで読みます。そしてどんな作品に対しても一言はコメントします』と年に三回応募してるのね。あそこに送るのが一番ええと思うよ。昔は紙での募集やったけど。この『あほ』が送ってた時はね。でも今はメールでも受け付けてくれるし。何より『しっかりと送った作品は読んでくれるし、プロの編集者がアドバイスを必ずくれる』のが一番のええところ。自分が今、どのレベルなのか分かると思うで。あとどの編集者に読んでもらえるかは指名出来んけど。それに編集者さんも実名出してるからね。そこで落として他で売れたらって『リスク』をしょってやってるんですよ。ちなみにこの『あほ』は規定破って『一回の応募は一人一作品』なのに二作、三作と送りやがったの。そういうのは編集者さんには『鼻につく』のよ。だからこの『あほ』は『好みは分かれると思いましたが、自分には合いませんでした』って白黒つけないコメントを言われるんよ。なあ」 「はい…」 「あれ?同じようなことを何回言われた?白黒つけないコメント」 「…2回っす」 「そゆこと。(たばこすぱあああ)規定さえ守れば星海社さんはネットで公表している作品だろうがすでにデビューしている作家先生の作品だろうが歯に衣着せぬジャッジしてくれるよ。まあ、文字数の規定が原稿用紙300枚以上で10万文字ちょいでそれぐらいは超えるんで。自分のレベルがどれくらいか知りたい人はあそこに送ってみて。あ、わりい。このあと、ざぎんでしーすーやねん。おねーちゃんと。ほな!」 「…」 だそうです。 きーんこーんかーんこーん。 六時間目はこれにて終了。 あたいが『ちひろ塾』塾長工藤千尋でR!!!
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