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次にあなたが目を覚ましたら、もう私はここにはいない。
寂しくない、なんて言ったら嘘になるけれど。でも不思議だね。自分が消えることが怖くないし、迷いだって一ミリもないの。
あなたと共に歩んできた、十九年分の思い出があるから。数え切れないくらい、あなたからたくさんの愛をもらったから。そして何より、こうすることがあなたの幸せと繋がっていると分かっているからだろうな。
ずっと、あなたが自分の心に嘘をつかずに生きていくことが出来たらいいのにと思っていた。私の前だけでは、強がらずに素直でいてくれたらいいのにって。
私は弱くて頼りないから、あなたの支えになることはできなかったけれど。どうか、彼と幸せになってね。それだけが、私の願いです。
あと二十秒で、今日が終わる。
ずっと、ずっとあなたが好きでした。
今までありがとう。
幸せになってね。
さよなら。
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