第10話四天王と姫

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「婚約は茉夏ちゃんが2年、学生生活があるからだ。

お前達だって、実家で過ごしてるんだ。

茉夏ちゃんは、家族で過ごさせてやりたいだろう」

最後は親父が言って黙ったんだが・・・。

「それに、元旦の昼前から彰と私達は茉夏ちゃんの家に呼ばれてるから、新年の挨拶に行くからね。

あなた達夫婦は、それぞれ好きな時間に帰りなさいね。いいわね」

「「「えぇ・・・ママ」」」

「そうだな。母さんが言うように、そのまま俺達は西園寺の家に行くし」

「「「パパまで・・・」」」

ガックリと項垂れる姉貴達に旦那さん達が『1日ずらすか？』と言った途端明るくなったが、お袋が『ダメよ。あなた達は嫁いだのよ。いいわね』と跳ねのけた。