ソニア兄弟の下剋上奪還作戦

(2)
そして、朝ご飯を無事に終え、元騎士団長のいるお城へと向かう親父殿とソニア兄弟。そして、暫く馬を走らせて元騎士団長のお城へと到着しました。すると、
「副団長殿?どうしてここにいらっしゃるのですか?」
と、お城の門を守っている門番の１人に声を掛けられました。
「元団長から自宅の情報室の鍵を借りに来たんだけど、団長はいらっしゃるかい?」
「はい、今日は予定はないのでいらっしゃいますよ!お呼びしましょうか?」
「いや、いいよ。自分で行ってくるから。」
「わかりました。じゃ、今、門を開けますね?」
「うん」
と、１歩後ろに下がって待機です。
「副団長殿及びソニア兄弟ご入城」
と、掛け声とともに門がゆっくり下がっていきます。そして、
「さ、お待ちどう様でした。行って大丈夫です」
と、門番の人に言われ、元騎士団長のお城の中に入ります。お城の外では騎士の人達が色んな訓練をやっている最中の所を通り過ぎて、元団長の部屋に辿り着きました。
「お父さん?入って宜しいでしょうか?リーキスとグレイソンも一緒です!」
と声を掛けると、扉の中から、
「入れ!」
と言うサインが出ました。
「失礼します」
と、先に副団長の親父殿が先に入り、その後、ソニア兄弟が入ります。そして、ソニア兄弟が扉を締めた途端に、元騎士団長の声が孫を可愛がる声に変化しました。
「爺ちゃん会いたかった～!」
「おぉ、リーキスもグレイソンも元気にしとったか~?」
「うん元気にしてるよ。兄ちゃんと毎日稽古にはげんでいるんだ~!」
「おぉ、それは頑張っているな。よし後で見てやろう!」
「本当~!うわあぃ~!やったー!」
と、大喜びのグレイソンとリーキスの２人。そして、親父殿も挨拶をします。
「親父殿。元気でしたか?」、
「おぉ〜儂の息子よ!元気じゃったか?」
「はい、元気にしていました。で、団長にお願いがあって来ました」
「よし、話を聞こう!お茶を出すから椅子に座ってな」
「はいありがとうございます」
と、 団長はお茶を汲みながら親父殿の話を聞きます。
「実はまた悪い領主が来ている事をご損時ですか?」
「あぁ、聞いているよ。今の騎士団長からもこの城にも巡廻要請がきているんじゃよ。であれじゃろ?情報室の鍵を貸してほしんじゃろ?」
と、まさに言おうとしていた事に驚いてしまった親父殿。
「え?どうしてこの事を知っているんですか?」
と、元団長に聞くと、
「あれじゃろ?今の団長から任務が与えられたのはもう承知済みじゃ、儂がやっていた事は全部見ているだろうし、現団長も安心して任せたんじゃろう!」
「じゃ、頑張らないといけないですね?あ、それはそうと情報室の鍵は?」
と、元団長にいう親父殿。すると団長は、
「おぉ忘れてたわい。今ちょっとまっとれ」
と、団長、座っていた椅子から立ち上がると本棚の鍵入れの場所から情報室の鍵を出して、親父殿に手渡します。
「 ほれ!息子よ!情報室の鍵じゃよ」
「ありがとうございます。所でこの情報室の鍵はどうしたらいいでしょうか?」
と、親父殿は元団長に尋ねると、団長は
「情報室の鍵は