ソニア兄弟の下剋上奪還作戦

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1章篇「悪者領主様と村人の苦しい生活」 (1) さて、ソニア兄弟の朝に騎士団本部から緊急召集がかかり、兄のリーキスが寝ているグレイソンを起こします。 「グレイソンほらグレイソン起きなさい」 「ううん、おはようお兄ちゃん!あれ?一体どうしたの?兄ちゃんが全身に鎧を纏っているのは珍しいからもしかして緊急召集が入ったの?兄ちゃん?」 「うん。そうだよだから早く着替えて騎士本部に行こう。親父殿も先に行ってるよ。」 「うん分かった。じゃ、今着替えるから待ってて?」 「了解。じゃ、外で待ってるね。」 「うん」 と言って、お兄ちゃんは執事の人に馬を連れてくる様に言ってからグレイソンの部屋を後にします。そしてグレイソンも起きて鎧を纏いお兄ちゃんが外で待っているので自分の部屋を後にして急ぎます。そして・・・・。 「お兄ちゃんお待たせ」 「お!やっと来たな今まで何やってたの?」 「ごめん兄ちゃん。鎧着るのに時間掛かっちゃった」 「もうしょうがないな~?武器は持ってきた?」 「うん持って来たよ。ほら」 と、背中に収めている武器をお兄ちゃんに見せるグレイソン。 「 うん分かった。じゃグレイソンも馬に乗りな!そろそろ出発するよ!」 「はーい」 と、グレイソンも馬に乗った所で親父殿が待っている騎士団本部に向けて出発します。 「じゃ、騎士団本部に向けて出発~!」 とお兄ちゃんの掛け声と共にグレイソンとリーキスの双子を乗せた馬達が自宅から颯爽と出て行きます。そして馬達を暫く走らせて騎士団本部に到着しました。すると騎士団本部の扉の前で親父殿が手を振って双子を待っています。 「お!やっと来たな?珍しいな?こんな遅くに来るなんてさ」 「ごめん親父殿。俺が鎧を着るのが遅くなっちゃったんだ」 「 まぁ、しょうがないか。さてそろそろ団長から話があるだろうから馬を休ませておいでよ」 「 うん父ちゃん分かったよ!」 とグレイソンとリーキスの2人は馬達を休ませて、親父殿のいる場所に戻ります。そしてザワザワと話し声がする騎士団本部。すると騎士団団長が入って来た所で今までザワザワとざわめきと話し声がピタリと収まり、親父殿の声がかかります。 「騎士団団長ご入場!皆片足ついて最敬礼を」 と、言うと騎士団団長に最敬礼の態勢になります。 「皆朝早くからご苦労!皆、元の状態に戻ってくれ!」 と、最敬礼の体勢を解除し、団長からの話を聞きます。 「さて、皆この地に悪い領主がやって来ようとしている。他の騎士団からも次々と報告が上がって来ている。そこで暫くの間、外での巡廻と悪い領主えの情報収集をして頂きたい。そしてソニア家には他の騎士団との情報を集めて、今、悪い領主がどの地にいるのか確認してもらいたい。以上で話を終わりにする。解散」 「は!」 と、騎士団本部の中にいた人達があっという間に解散してしまい、団長と親父殿と双子だけになってしまいました。すると団長が、 「ソナタ達の活躍を期待しておるぞ!」 「はい」 と、声をそろえて返事をすると団長はにこやかな顔で、 「それではな」 「は!」 と、親父殿と同じ最敬礼のポーズをとると、後ろを向いて騎士団本部に戻られてしまいました。 「さて、団長が戻られたからそろそろ自宅に戻ろうか?その後に悪い領主の情報収集を収集室で集めよう。朝食を食べている間に他の騎士団基地から資料が届くはずだよ。そしたらあらかたの資料が届いたら地図を開いて3人で確認しよう!」 「うん」 と、静かになった騎士団本部の中を後にし、3人で自宅に戻ります。そして、自宅に到着すると自宅の外で朝の仕事をやっていた妻が帰ってきたのに気付き出迎えます。 「旦那様お帰りなさい」 「うむ只今」 「グレイソンとリーキスの2人もお帰りなさい」 「うん只今~!」 「所で今日は朝早くから出ていったけど何があったのかしら?その後リーキスとグレイソンも出ていったけど何かあったのかしら?」 と、妻に聞かれたので、 「うんちょっと前に騎士団長から緊急召集が入って来たから俺とリーキスとグレイソンで騎士団本部に行ってきたんだよ。で、団長から情報収の任務が与えられたから朝ごはんの後、情報室に籠って双子と共に情報収集をやっていこうと思っているんだよ」 「まぁそうなの?じゃ、またやって来てしまったのね?最悪と言ってもいい人災がやって来てしまったのね?」 「うん。でも、今度は勝利を治めて見せるよ!この村の平和の為にね!」 「うんそうよね!貴方だったらきっとまた悪い領主との勝利を治める事が出来る様にね!」 「うんだから心配はいらないからね」 「貴方~!」 と、心配気味な妻を優しく励ます親父殿です。そして、抱き着く2人を後ろで優しく見守るリーキスとグレイソン。そして、妻の不安解消が取り除いた所で親父殿が朝ご飯を食べていない事にきずき、妻に言います。 「さてと朝ご飯にしようかね?リーキスとグレイソンの2人も『お腹減った!』と顔に書いてあるしね!」 「あ、そうだったわね朝ご飯の事すっかり忘れてたわ!今から朝ご飯の用意をしちゃうから待ってて」 「うん」 とメイドと共に朝ご飯の準備に取りかかります。 「奥様!朝ご飯は何にしましょうか?」 「そうですわね!取り敢えずすぐに作れる料理を作って出して頂戴!それとパンはどれぐらいかかるの?」 と妻が料理長に聞くと、 「うーんそうですね?ここから生地を練って成形までやると時間がかかってしまいますね!」 「分かったわ、ありがとう」 と後ろを振り向いた時、料理長から、 「確か昨日作っておいたパンが冷凍されていたはずですけど大丈夫ですか?」 「あぁそうだったわね!じゃそのパンを使ってサンドイッチにしちゃいましょう!後、コーンはあったわよね?」 とメイドの1人に尋ねる妻。そして、メイドの答えが返ってきました。 「はい今朝採れたてのコーンが外に置いてあります」 「分かったわ。じゃ、外からコーンを持ってきて頂戴!料理長!スープって大至急って出来ます?」 と、妻の質問に料理長、そして、 「はい大丈夫ですよ。おまかせください」 と妻に返します。そして、1人のメイドが採れたてのコーンを持って来ました。 「奥様、採れたてのコーンを持ってきました。」 「ありがとう。じゃ早速だけどコーンの皮をむいていくから手伝って!」 「はーい奥様」 と妻とメイド全員でコーンの皮むきをやっていきます。 そして食堂で朝ご飯が出来るのを待っている親父殿とソニア兄弟。すると、親父殿が椅子から立ち上がり、 「リーキス、グレイソン。ちょっと情報室の方を見てくるけどすぐに戻って来るからね」 「うん分かった」 と親父殿に元気に返事を返すリーキスとグレイソンの2人。そして情報室の方を見に出ていく親父殿が廊下に出ていきました。そして暫くして親父殿が情報室から戻って来たので、 「お帰り。父ちゃんが言ってた通りにすぐに戻って来たね!情報室どうだった?」 「情報室の扉開かなかったんだよ。俺の爺様が情報室の鍵を持っているから行って借りてこないと駄目そうだね」 「じゃ、爺ちゃんに会えるんだね?」 「うん会えるよ!リーキスとグレイソンに会うのも久々だから行ったら喜んでくれるんじゃない?」 「 本当?じゃ早くお爺ちゃんの所に行きたーい。」 「それはいいけど、まだ朝ごはん食べてないよ?もう少しで朝ご飯が運ばれて来るから待ってようかね?」 「うんそうだね」 と、リーキスとグレイソンが自分の席に座ると、廊下の方から台車の音がしたので、 「お、丁度朝ご飯が運ばれて来たね!」 とそう言うと、執事が食堂の扉を開けました 「旦那様、そしてソニア坊ちゃま。朝ご飯をお持ちしました」 「 うん。やったぁ~!お腹減ってきた~!」 と、メイド達が4人分の料理をそれぞれの机に置き、蓋を取ります。 「今日の朝食のメニューはサンドイッチとコーンを使った冷製スープでございます」 「 美味しそうだね!いただきま~す」 と、あまりにお腹が空いていたリーキスとグレイソンの2人はサンドイッチをかぶりつきます。そして、スープとサンドイッチが綺麗になくなり、満足そうな顔な2人。 「御馳走様でした。もうお腹一杯だよ~!」 と、朝ご飯は無事に終わりました。
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