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「ねえキミ、バカなの?」
「は?」
それが僕と彼女との初めての会話だった。
振り向いた僕の目に映った彼女は、ヒラヒラのミニスカートから覗くきゅっと引き締まった生足が魅力的な女の子。シンプルなブルゾンのポケットに両手を突っ込んで、栗色のショートボブを風に揺らしながら、彼女は馬鹿にしたような顔で僕を見ていた。
「なんで怒らないの? 悪いのはアッチじゃん」
「えっと、え?」
初対面の女の子にダメ出しされるなんて初めての経験で、僕はどうしたらいいか判らずしどろもどろになってしまう。
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