銀河戦国記ノヴァルナここまでのあらすじ

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   【第2章:運命の星、掴む者】  1556年4月。ノヴァルナのもとへ、かつてウォーダ家が仕えていた、前オ・ワーリ宙域星大名シヴァ家の姫、カーネギーが亡命して来た。キオ・スー=ウォーダ家の庇護下にありながら、叛乱を企んだため、命を狙われたのである。  カーネギーを保護したノヴァルナは、これを機会としてオ・ワーリ宙域の統一に乗り出し、まずキオ・スー家を打倒する。ところがその直後、ノヴァルナ最大の味方であった叔父のヴァルツが不慮の死。さらに後ろ盾となってくれていたドゥ・ザン=サイドゥも、嫡男ギルターツの謀叛に遭い、宙域辺境へ敗走する事態が発生した。  この窮地にノヴァルナは名目上ではあったが、オ・ワーリ宙域星大名の地位を、カーネギー=シヴァへ返上するという離れ業を演じ、イマーガラ家との停戦に漕ぎつけると、ドゥ・ザン=サイドゥの救援に出陣する。  しかしドゥ・ザンは惜しくも討ち死に、ノヴァルナは有力な支援者を全て失ってしまう。するとこの機に乗じ、以前より不仲であったノヴァルナの弟カルツェが、反旗を翻して戦いを挑んで来る。  だがノヴァルナのいとこで、これまで沈黙を守っていたヴァルキス=ウォーダが味方に付いた事により、ノヴァルナはカルツェの謀叛の鎮圧に成功した。  それから二年後の1558年6月。宙域内の政治がようやく落ち着いてきた事によりノヴァルナは、皇都惑星キヨウへの旅を企図する。銀河皇国中心部の現在の状況を、自分の眼で確かめるためである。  旅先で次々と現れる敵対勢力を打ち倒したノヴァルナは、星帥皇テルーザ・シスラウェラ=アスルーガと会う。互いを認め合ったノヴァルナとテルーザは友誼を結び、戦乱の世に揺らぐ銀河皇国に、二人で秩序を取り戻す事を誓い合った。  キヨウから帰還したノヴァルナは11月。イル・ワークラン=ウォーダ家をも撃破して、オ・ワーリ宙域のひとまずの統一を完了した。  だがその二年後の1560年。星帥皇テルーザと水面下で反目する皇国の有力貴族からの請願により、戦国最大規模の星大名でノヴァルナの宿敵イマーガラ家が、上洛と秩序回復を目指す事を公表。その行き掛けの駄賃として、ウォーダ家を滅亡させようという意図が明らかとなる。  ノヴァルナは家中でイマーガラ家と結託しようとしていた、カーネギー=シヴァを追放し、さらに弟カルツェを処断。内部の敵対勢力を一掃すると、同年5月19日、圧倒的不利な状況から“フォルクェ=ザマの戦い”でイマーガラ家当主ギィゲルト・ジヴ=イマーガラを討ち取る事に成功した。  歴史的な一打逆転を放ったノヴァルナは、翌6月、イェルサスのトクルガル家と同盟を結び、さらなる飛躍の時を迎えたのである………  
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