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時は流れ、ライカの死から五ヶ月程経過した。
ライカの飛び立った地から、遠いある場所で、流れ星が見られた。
それは普通の流れ星よりも煌々と光り、長く長く線を引いた。
それは、ライカを乗せた宇宙船スプートニク2号が力尽き地球の重力によって落下、そして大気圏に突入し燃え尽きたものだった。
ライカが宇宙へ行って証明されたことは、宇宙空間での生命の健康への影響についてだった。
地球上の生物が宇宙へ行って、すぐに体に異常が出る訳ではないことが証明されたのだ。
当時は宇宙についてまだほとんどわかっていなかった。
ライカ以前にも宇宙へと打ち上げられた犬は居たが、地球周回軌道にのったのはライカが初めてであった。
今でこそ宇宙開発はいくらか進み、人間達の便利な暮らしに大きな影響をもたらしている。
しかし、もしもライカがこの時、地球へと生還出来るようになっていたら、今の人間達の生活はまた違っていたのかもしれない。
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