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銀翼
夜は過ぎて 空が色づく
未知数な"今日"が広がる
不思議と胸が締め付けられて
全て吐き出したくなったんだ
君を忘れ 泣いた日々は
未体験な"昨日"に変わる
不思議と心が軽くなっていて
なんだか嫌になってしまった
嘘みたいな楽しい日々も 過ぎてしまえば終わっていく
喪失感に押し潰されそうで 吐き出せない痛みに体を預ける
僕の銀翼よ 今羽ばたけ
どこか遠くの空まで
忘れ去られた あの街まで
高く 遠く 飛んでいけ
さよならなんて言わないよ
きっと二度と会えないけど
忘れたって構わない 消えたっていいんだよ
僕にはもう 何も必要ないんだ
朝は過ぎて 空が輝く
眩しすぎる"明日"が垣間見えて
過不足な日常に吐き出した
赤い劣等感が乾いていく
想像もできないあの日々も きっと儚く散っていくよ
虚無感に抱かれそうで 振り払った右手が赤く染まった
僕の銀翼よ 今動き出せ
誰にも見つからない場所まで
忘れ去られた あの惑星(ほし)まで
速く 遠く 飛んでいけ
忘れてなんて言わないよ
きっと思い出すことはないけど
信じなくたって構わない 嘘って思っていいんだよ
僕にはもう 信じる資格がない
輝き出した未来と 迫ってくる黒い過去
失って気づいたはずの 大切なものさえ守れなくて
さっさと自分だけ逃げて また同じこと繰り返す?
ねえ そんなのはもう嫌だよ
もっと 僕は 強くならなきゃ
誰も守れないままだ
僕の銀翼よ さあ守り抜け
誰にも傷つけられないように
たとえこの身が 朽ち果てようとも
強く 優しく 守り抜け
僕の銀翼よ 今羽ばたけ
どこか遠くの空まで
忘れ去られた あの街まで
高く 遠く 飛んでいけ
さよならなんて言わないよ
きっと二度と会えないけど
忘れたって構わない 消えたっていいんだよ
僕にはもう 何も必要ないんだ
僕にはもう 失うものはないんだよ
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