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【 どこにいますか？ 】
車で急いで、美野川のほとりにある、あの慰霊碑まで向かった。
彼との思い出の場所へ着くと、車を停め、慰霊碑へと走る。
そして、慰霊碑の裏側にある、あの左下にあるはずの陸の名前を探した……。
「陸……、陸……、お願い、生きてて……」
もう時刻は７時３０分を過ぎている。
辺りは既に暗くなっていたこともあり、陸の名前をなかなか見つけ出せない……。
慰霊碑の名前を指でなぞって、確かめる。
「陸……、どこ……。どこなの……」
必死で指を走らせる。
すると、慰霊碑が見下ろせる川の土手から、聞き慣れたあの懐かしい声が聞こえてきた……。
「……紬ーーっ！！」
「えっ……」
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