僕の大好きな家族。

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 僕の村は最近、沢山の人がやって来て、万福村は若い人や沢山の子供達が増えた。  人は増えたけど小さなスーパーしか無くって本当に何も無い所なんだ。  どうも村長の考えだ。  村長は僕のおじいちゃん。  おじいちゃんは僕と姉ちゃんが大好きなんだよ。  僕達はおじいちゃんの事をツクシおじいちゃんって呼んでる。  だって、僕達には九州にもおじいちゃんやおばあちゃんが居るんだもん。  でも、ツクシおじいちゃんは保育園で園長もしてるから、保育園では特別扱いはしないって言って、他の友達と一緒のように遊んでくれる。  僕達はそれで良いのにおじいちゃんは辛いみたいだ。 「歩美、歩夢、元気かぁ!」 (山野筑紫55歳) 「ごめんね!明美が何日も家を空けてて!寂しかっただろ……」 (山野輪奈美56歳) 「おじいちゃん、昨日も保育園で会ったよ!」 「あっそうだったな、歩美……  でも、保育園では特別扱い出来ないし……  いっぱい、遊んでやりたかったんだ。」  僕のおじいちゃんは村長や保育園の園長、それに喫茶店までしてるんだよ。  おじいちゃんの名前は筑紫、おばあちゃんは輪奈美、父ちゃんはいつも言ってる。  アケビさんの家族は名前が変わってるって!  アケビにワラビにツクシだって!  確かに変わってる。  でも、母ちゃんの名前は明美だよ。  でも、僕達は母ちゃんの名前が村野なのにおじいちゃんとおばあちゃんは山野って名前に、その時、僕は疑問を持たなかった。
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