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「歩夢、あの野郎、全て暴露しそうになりやがって……」
「まったく走橋さん、歩夢は宇宙人みたな変な子ですね。
要注意ですよ」
「まったくだ。」
《続きまして、2位の加藤明美選手です。
最後は加藤明美さんの息子さん、加藤歩夢選手とのデッドヒートが戦いでした。
くしくも僅差で2位になりましたが親子対決、歩夢選手の成長にビックリしてるんじゃないですか?》
「く、悔しい……」
《しかし、我が子の成長、親としたら嬉しいのでは……?》
「な、な、何で、ほとんどレース経験がない若僧に私が負けたの……」
《し、しかし、最後の引退試合、優勝は逃しましたが最後のバトンを優勝した加藤明美さんの息子さん加藤歩夢選手に渡せたんじゃないですか?》
「引退???
引退は取り消し!
歩夢、次のレースは絶対に負けないからね!」
《えーーーーーーーーーーーっ!
加藤明美選手、引退撤回ですか?》
「アケビさん……
引退撤回しちゃったよ、歩美……」
「母ちゃん、仕事を辞めて歩人と一緒に居てやりたいから引退宣言したんじゃ……」
「僕のために引退だったの?
もしかして、父ちゃんも……」
「そ、そ、そんなんじゃないけど、少しでも歩人と一緒に居たかったんだ。」
「僕は大丈夫さ!
皆んなから愛されてるって分かったもん!
それより、僕は母ちゃんと父ちゃんの活躍がみたいんだよ。」
「歩人、人ってどんな仕事でも輝いてられるんだ。
実は父ちゃん、皆んなの前で歌を歌うより、家でパン作りしていた時の方が自分では輝いてるんだ」
走橋会長
「加藤明美が引退撤回……
そうなったら、日本人枠が……」
「残り一枠、速太君かススム君をどうしても代表入りさせましょう。」
「頼むよ。」
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