僕の大好きな家族。

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 僕と姉ちゃんの卒園式なのに、僕には嫌な出来事が起こる気がする。  それは毎年の行事になっている。  僕は凄く恥ずかしいんだ。  その僕が嫌う毎年の行事は、今年も行われるのだろうか……  僕は卒園式で弾くオタマトーンより毎年の行事の方が気になるんだ。 「あっ、カトケンさん、歩夢だよ。  あの子、もう緊張してるよ!歩夢、ファイト!」 「アケビさん、駄目だよ!皆んな、アケビさんをみてるよ……」 「あっ、ごめんなさい……」  いつも母ちゃんは人目を気にせず、僕達を応援してくれる。  でも、僕は嫌なんだ……母ちゃん分かってよ、僕の気持ちを…… 「私がこの保育園の園長になった時は、今の卒園児はまだ1歳でした。  やっと歩く子やヨチヨチ歩きの子。  しかし、今では年中さんや年小の子供達の面倒をしっかり見てくれるお兄ちゃん、お姉ちゃんに立派に成長しました。  4年前にオタマトーンを寄付で頂き子供達は毎日、オタマトーンで音楽の楽しさを学びました。  今日は最後の発表の場です。  お父さん、お母さん、子供達の成長を見てあげて下さい。」  僕のおじいちゃん、いやっツクシ園長先生の挨拶で卒園式が始まった。  沢山、練習したオタマトーン、絶対失敗しないぞ!
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