夏の始まりとポニーテール

1/1

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ

夏の始まりとポニーテール

梅雨明けしてからは暑さが暴力的だ。朝だというのに太陽は照り汗が滲む。眠気と相まって足が重い。 後ろから誰かが走ってくるのを感じ振り返ると、篠崎さんだ。いつもは下ろしている髪をひとつに括っている。彼女は俺に気づきおはよと短く言って前にいた友人に飛びつく。青い風が吹き抜けた。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加