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今どこにいますか?
あなたと別れてからもう3日、切り出したのは私だったのに、最後まで泣いてしまってごめんなさい。そして、今までたくさんの幸せを本当にありがとう。
だけど私は、そんなことを伝えるためにこの手紙を書いているわけではありません。
あなたが見るとは到底思えないようなこの場所に、こんな掃き溜めのような手紙を書くのには、もっと別の理由があります。
実は私は、あなたの「大好き」の裏側なんて、とっくに見抜いていました。
職場の年上のお姉さん、そう、あの綺麗でスタイルのいい、まさにあなた好みのあの女性です。あなたは彼女と体の関係にあったのでしょう?
……彼女は結婚していることを知りながら。
きっと彼女は私が嫌がった強引な誘いにも、あなたの望み通りの反応を示したのでしょう。
始まりはそうね、毎日してた電話が途切れた日かな?
……まぁ、あなたがこの先どうなろうと、別れた私には知らんこっちゃありません。あなたが彼女に捨てられようと、彼女の夫から賠償金を求められようと、私はあなたを助けようとも思いません。憐れだとすら、きっと思わないでしょうね。
あなたは本当に最低な人間でした。本当はあの日、「ありがとう」なんて言いたくもなかった。
私は性格の悪い人間なので、あなたが不幸になればいいと思っています。
私と別れることもしないで、私以外の女に手を出した罰を、きちんと受けて欲しい。あの女に捨てられてしまえ。心も体も、ボロボロにぶち壊れてしまえばいい。何もかも失って、空っぽになればいい。そうして最後に、私との楽しかった日々を思い出して、死ぬほど後悔すればいい。
そしてあなたの仮面の裏を見抜いていながら、あなたの「大好き」を信じていたくて、関係を保とうと必死に努力した私が、最初からあなたのクズ度合いを見極められなかった私が、すごくすごく悔しくて、情けなくて、自分への怒りでおかしくなりそうです。
ねぇ、改めて聞きます。
今、どこにいますか?
不倫は、楽しいですか?
きっと私よりも綺麗でスタイルが良くて、可愛くて、頻繁に会うことが出来て、都合よく体を重ねてくれる女の横にいるんだよね。
既婚者と体を重ねるスリルを、楽しんでいるんだよね。
私はそんなあなたを許さない。絶対、一生許さない。
だから私は、一生懸けてあなたに復讐をします。
私は絶対に幸せになってやる。
ボロクソになったあなたを見て、最高に幸せになった私が、いつか「ざまあみろ!」って叫んであげる。
その時まで、どうかお元気で。
せいぜい禁断の恋とやらを楽しめばいいわ。
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