第四章 前編

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 その途端に男達も顔色が変わり、戦闘態勢に入る。  グリーンは元アイドルであるのに肉弾戦が得意な部類であるが、カフェの入り口の狭い空間で男3人相手だと状況はあまり良いとは言えない。  グリーンが劣勢に立たされるのを予想して、間近で見ていた七海の目の色が変わった。 「桃子さんのため!マスターのため!」  そう言うとポケットからガシェットのようなものを取り出した。  すると光と共にライトブルーの色が視界に入ってくる。  アヤが思わず叫ぶ。 「水色!?」  男達も少し怯んだようだが、ニヤリと笑うと再び戦闘に入る。  グリーンとライトブルーが男3人と殴り合う局面となった。  ライトブルーのタイプとしては後衛からの武器を使っての援護のはずだが、 今回は素手で勝負をしている。  このミスマッチな戦い方に違和感を持っていると、男がグリーンに強烈な蹴りを入れた。  グリーンはその場にうずくまった。  サカキが黒豆団に話しかける。 「俺たちが助けられないかな!?」  冷静にメイが答える。 「今は仮面持ってないし、ここで戦ったら悪党側として目を付けられる。 それにあの肉弾戦に参加できる力が私たちにあると思う?」  その通りの言い分に言葉が詰まったサカキだが、閃いたようにバッグを漁りだした。  取り出したのはネットランチャーだ。  河川敷で使ったのだが全く届かず不発に終わった代物だ。 「七海ちゃん!これ!」  そう言うとサカキはネットランチャーをライトブルーこと七海に投げた。  それに気づいたライトブルーはすぐさまキャッチしネットを発射した。  ネットはまっすぐ男達目掛けて飛んでいき、身動きが取れなくなった。 「さすがヒーロー。あんたとは違ってネットランチャーを簡単に扱うね」 「メイさんそんな悲しいこと言わないでくださいよ、俺も元ヒーローだし……」
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