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昨日の雨はすっかり上がり、日差しが肌を突き刺すように輝いている。
テーマパークで開催されているヒーローショーのセット撤去を終えた黒豆団3人は、一度拠点に戻り、身支度を始めていた。
「さっき受付で空ちゃんにお疲れ様ですって言われたから、今からもういっちょ仕事だぜ!って言ったら、キョトンとされたぜ」
「サカキ、あんまり作戦のことは他の人に言わないようにって言ってるでしょ?」
「空ちゃんなら別に大丈夫だろ?」
「誰であっても念のために話さないこと。絶対作戦を漏らさないとは限らないんだから」
「はいはい、いつでもメイさんは隙がないように動きますねー」
3人はブルー対策グッズと少しの緊張感を身にまとい、最後に各々仮面を手に取る。
準備ができたかをメイが全員に目で確認すると、準備OKの視線が団員から返ってきた。
怪しまれないように受付をそっと抜けて、今回の作戦決行場所へと自転車で向かう。
いつものように雇ったエキストラを襲う演技をしながら、ヒーローへここに来るようにサインを送る。
町中には防犯カメラが無数に設置してある。映された犯罪がヒーローの出勤するべき案件かを判断する。
しかし黒豆団のように、街を襲うのではなくヒーロー倒すことが目的の悪党が一定数要るので、そういう相手にはできるだけヒーローが出勤するようにする。
ヒーローが来ないことで悪党が逆上し、作戦を変更して一般市民に攻撃を仕掛けることも珍しくない。
それを防ぐために、ヒーローが行くべきところには向かうのだ。それにヒーローが悪党を倒すと話題性もある。
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