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「ねえ、そんなに自分で動けるのならきみが一緒に話を考えてくれよ」
こいつは何を言っているんだ。
「キャラクターが勝手に動くって、よく聞くだろ。こんなに勝手に動いてるキャラクターはいないよ」
「意味が違わないか?」
「違ってもこの際別にいいや。一人で考えるより、きみとしゃべりながらやったほうがずっと気楽そうだし。もし失敗したとしても、勝手に動いたキャラクターが話作ったんだもん、って言えるし」
「自分が書いたものに責任を持てっ!」
俺と作者はそれから、この物語について一緒に考えている。
どんな世界設定にするのか、どういうことをする話にするのか、まずそういうところからだ。
自分でやってみてわかったんだが、これ結構大変なんだな。筋を通したり細かい部分まで考えたりしなきゃいけないし。
しかし同時に楽しい作業でもある。作者の気持ちがほんのちょっぴり、わかったような気もする。
いつか「御門ケン」が主人公の壮大な物語を完成させてやるんだ。俺たちの冒険はこれからだ!
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