確執

4/12
前へ
/474ページ
次へ
「美味しい! さっきの鴨のサラダもそうですが、 本当にこれも美味しい」 すぐに二口目を食べるのがもったいなくて、 その余韻に浸ってしまう 「――良かったぁ」 成瀬はそんな私を見て、 そう口にすると安心したように破顔する その成瀬の顔を見て、 私を喜ばせる為にこのお店に連れて来てくれたんだ、と感じた 私はそんな成瀬の期待に応えたくて、 次々に色々な料理に手を伸ばす そんな私を、成瀬は満足そうに見ていた そんな風に、私達は楽しく食事をしていた だけど、ふとした一瞬で、その成瀬の表情が曇る
/474ページ

最初のコメントを投稿しよう!

428人が本棚に入れています
本棚に追加