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「いくらですか?
俺が自分で払います。
広子の為に」
その、“広子の為に”と言う言葉が、
なんとなく成瀬に対して向けられた
挑発的なものに感じた
やはり、須田は私と成瀬の関係を今も疑っているのかもしれない
だから、成瀬が私の為に何かをする事が嫌なのだろう
「30万。
ただ、あの男の子には俺から渡す。
村上君は、二度とあの男の子には近付くな。
それも、今日の事を黙ってて貰う条件だから」
「分かりました。
金は、北浦に渡しておきます」
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