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「えっ?俺かよ?」
突然須田に視線を向けられ、
篤は困ったように成瀬を見ている
「ああ。
それでいいよ」
わざわざ篤を挟んでお金を渡すのは、
須田は二度とこんな風に成瀬に会いたくないのだと思う
そして、私にも渡さないのは、
私と成瀬が必要以上に接触するのが嫌なのか
「じゃあ、篤帰るぞ」
成瀬は立ち上がると、さっさと部屋を出て行く
「村上、また金出来たら俺の家に渡しに来い。
お前ら、とりあえず今日はゆっくりと休め」
篤も立ち上がるとそう言って、
部屋から出て行った
須田と二人になり、
何を話していいのか分からない
今もまだ少し、須田に対する恐怖心が残っていて、
本当は成瀬や篤を引き留めたかった
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