雪国と少女

4/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
空が薄緑のもやもやに戻っても私は空を見上げ続けていた。 小さな私は降りてくることなく、私の周りを回っている。 (わたしね、やりたいことたくさんあるの。お姫様の住んでるお城に行ってみたり、サンタさんに会ったり、一日中遊園地で遊んだり。もしもあなたがよければ連れて行ってほしいな。) そう言って彼女は星の光に吸い込まれていった。 帰ろう。と自然に思えた。 久しぶりに実家に顔を出そう。母さんも父さんも会いたがってるかもしれない。 それに、あそこには小学生から高校生まで付けてた日記がある。 私にはまだまだやりたいこと、やらなきゃいけないことがあるみたいだ。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!