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友人
次の日、七海と桃子は里香と話をしようと里香に
近づいた。ところが里香はまた隣のクラスの入口でただ一人でお喋りをしてる。
里香だけが見える
「吉本洋子」とたぶん話しているのだろう。
七海と桃子がいくら里香に話しかけても里香は
無視して二人と話そうともしなかった。
七海はもう一度里香に話しかけた。
「里香~昨日はごめんね変な事言って~
吉本さんの似顔絵書いてくれないかな~?
里香と私達と吉本さんの友情の証しに書いて
ほしいんだけど」
里香は
「本当❓️私達の事認めてくれるのね」
そう言って休み時間、里香は吉本の似顔絵を書いた
七海と桃子は
「よく描けてるね~大事にするわ」そう言って
七海と桃子はその似顔絵を持って担任の鍵屋の
ところに行った。そして里香が書いた吉本洋子の似顔絵を見せて「この人知りませんか?」と担任の
鍵屋に言った。
それを見た鍵屋の顔は、だんだんと青くなって
いった。
「これは……これは……何で君達が知ってるんだ❓️
吉本洋子さんの事を……」
七海と桃子は
「この人の事を知ってるのなら教えてください」
そう言って里香の不信な行動の事も全て担任の鍵屋に話した。鍵屋は話し始めた。
「この人はもう……だいぶ前に亡くなった先生の
兄貴の娘さんだよ。
洋子さんは小説家になるのを夢見ていたんだ。
今は廃校になってる世田谷の小学校の出身だったんだ。
ところがどんなにコンテストに出しても落ちる
ばかりだった。それでも必死に執筆を小学校でも、家でも書いていたんだ。
亡くなる日もアイデアを捜しに散歩をして来る。
そう言って出掛けたと兄貴から聞いたんだよ。
でも、外出先で車に跳ねられて亡くなった。
そのあと洋子さんの日記が見つかってね。
小説家になりたい小説家目指す人と友達になりたい。そう言ってSNSでミステリー赤井順登録サイトを立ち上げたんだ。そして協力者を呼びかけたと
書いてあった。
その人が赤井順だよ。
今では噂になっているよね。
そのサイトに登録すると有名作家になれる代わりに有名になると行方不明になるっていう。
それは吉本洋子さんの仕業じゃないかと思って
お祓いも何度もしたよ。でも駄目だった……」
「先生、赤井順は生きているんですか?」
「勿論生きているよ。世田谷の廃校の小学校の裏にある一軒家だよ。たぶん赤井順君は吉本洋子さんに操られているんだよ。
そして赤井順君が知らない間に有名作家さんを一ヶ所の場所に集めているのではないか?
先生はそう思ってる。
きっと吉本さんの作家の友達がほしい。
有名小説家になりたい……。
その念が残っていて亡くなってもまだ夢を諦めてないんだよ」
七海と桃子は驚いた。
「赤井順が幽霊だと~里香に昨日取り憑いたのかと思っていたら赤井順は生きていたんだ。
本当に怖い悪霊は吉本洋子だったんだ……私達は、どうしたら里香から吉本を引き離す事ができるんだろう?先生ありがとうございました。週末に里香が小説の勉強をする世田谷の廃校の小学校に行って
みようと思います」
「気を付けるんだよ~なるべく早く私も霊能者を
新たに見つけるから」
七海と桃子は週末驚く事を新たに目撃する事になった。
そんな時、佐久間美子の小説はますます人気に
なっていった。そしてついに世界で有名な小説家と言われるようになるまでにそう時間はかからなかった。
七海と桃子は嫌な胸騒ぎがした。
「佐久間美子も急に人気の小説家になったよね。
テレビで見ない日はないほどの人気作家だよね?
家のチラシのところで勉強したなんて言ってたけど、嘘だったら?もしかしたら?佐久間美子も
吉本洋子の被害者なのかもしれない?」
そんな胸騒ぎが二人の脳裏に浮かんだ。
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