教室で

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教室で

里香は桃子と七海に自分の小説の悪いところを始めて指摘された。 里香は昼間学校を1日も休まず家に帰ると宿題食事お風呂以外は全て小説家になる為の執筆活動に 時間を使っていた。寝る時間も削っていた…… それでも里香の小説は投稿サイトで読まれる事は なかった。深夜夜更かしをしている為学校では いつもうつらうつら居眠りをしていた。 「おい❗綾瀬また居眠りか⁉️毎日眠たそうだな しっかり夜は寝ろよ❗毎回宿題はしっかりやってるのな~深夜なにやってるんだ❗こんな日が続くとご両親を呼び出して注意してもらう事になるぞ❗」 里香は授業中、担任の鍵屋に注意された。 クラスメイトからも変な視線を感じる。そして…… クラスメイトのクスクスとした笑い声と話し声が 聞こえた。 「綾瀬ってさ~深夜小説書いているらしいぜ」 「本当なの?」 「ただの噂だけどさ~」 「小説投稿サイトをいくつも掛け持ちしてるらしいぜ」 「えー掛け持ち?」  「寝る時間削ってるらしいぜ」 桃子と七海は 「そんな事こそこそ言わないで、クラスメイト じゃない」そう言って里香を助けてくれた。 その日、学校が終わると桃子と七海は里香の家に 向かった。 桜井桃子と河口七海は里香の小学校からの友達で 家も近かった。その為、里香の小学校からの小説家になりたいという気持ちはよくわかっていた。 40分後 綾瀬里香の自宅に着いた。 「ただいま~」 「お帰り里香、あら桃ちゃんと七ちゃんも一緒 なのね夕飯食べていってね。たくさん作りすぎ ちゃって困ってたのよ」 「ありがとうございます」桃子と七海は里香の母親にそう言って里香の自宅の玄関の中に入った。 真っ直ぐに里香の部屋に入ると里香の机に一枚の チラシが置いてあった。 「ここのサイトにアクセスして小説専門学校で勉強 しませんか?私達が責任を持って小説の書き方を 教えます。土日だけなので学校や仕事には影響 ありません」そう書いてあった。 「何これ?お母さ~ん」里香は母親を呼んだ。 「あ~このチラシね。これはたまたまポストに 入っていたのよ。専門学校らしいわよ里香 小説家になりたいんでしょう?この小説専門学校 って有名らしいわよ費用も安いし、深夜寝不足だと勉強に差し支えるわ。 そうそう葛城累もこの専門学校出身らしいわよ」 母親はそう言ったがこの手は詐欺が多いのではないかと里香は半信半疑だった。 葛城累という作家は何度も有名大賞を取った 日本では知らない人がいない作家さんだった。 どんな作品も書けるマルチ作家としても有名 だった。 里香は 「じゃあこのホワイトボードに私の作品の悪いところを書き出してほしいんだけど~」里香は早速二人に頼んだ。 悪いところが、でるわでるわホワイトボードに書ききれないほど二人は里香の作品の悪い部分を書き出した。 「まず、「ミステリーに殺される」という作品 なんだけど、トリックが甘い。怪しい人が犯人 すぐわかる。 文面が雑。丸みがない優しい文章じゃない。 わかりづらい読みづらい」と指摘された部分が あまりにも里香は多かったので驚いた。 「みんなありがとう今まで言ってくれなかったのは優しさからだったんだね。 やっぱり才能ないのかも?諦めた方がいいのかな?」 里香はそろそろ諦めた方がいいのかもしれない そう考えていた。 専門学校行ったとしても芽が出るとは思えない。 こんなにたくさんの投稿サイトに登録しているのに。 「みんなありがとう私……やっぱり才能ないんだよ。 そろそろ諦めた方がいいと思うんだ。 だって……読まれもしないんだよ」 桃子と七海は言った 「この指摘したところを直せばいいんじゃないかな?まだ高校一年なんだし諦めるのは早いよ」 そう言われて里香は 「わかった頑張るよ」そう言った。 「夕飯できたわよ~三人ともこっちで食べよう」 里香の母親綾瀬舞の声が聞こえた。 三人は一階のキッチンに降りて行った。 「いただきまーす」3人は夕食のカレーを食べ 始めた。 夕食のカレーを食べながら里香の母親はさっきの  詐欺かも?しれないチラシを勧めてきた。 「お母さん今の時代詐欺かも?しれないんだよ 簡単には信じられないな~」 「そうなの?やるだけやってみたらいいのに」 「とにかく今日は早く寝るね」 そう言って両親を安心させた。 桃子と七海が帰ったその日は珍しく里香は 早くベットの中で熟睡していた。 次の日学校に行くとマスコミに学校が囲まれていた。 ただならぬ雰囲気に「何かあったのか?」 桃子 七海 里香の三人はマスコミに顔を撮されないように気を付けながら学校の門の中に入って行った。
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