入社初日は緊張します。

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 「経費でどうにかするわ。とりあえず、そこでいいんじゃないかしら? 華澄ちゃん、予約しておいてもらってもいい?」  「分かりました!」  「ちゃんと仕事してくれたみたいでよかった」  えっ?! もしかして、これが仕事?!  「風太、どうしたの?」  「え? いや、なんでも...」  歓迎会のセッティングは大事な仕事だよな...。  「それにしても、2人は下の名前を呼び捨てで呼び合うくらい仲が良いんだもんね。付き合ってるわけではないんでしょ?」  美華さんの言葉を聞いて、俺と華澄は思わず目が合う。  「つ、付き合ってはないです!」  華澄は慌てて訂正をした。  「付き合って"は"ないってことは、"セフレ"ってこと?」  な、なにを言い出すんだこの人?!  「違いますから! 風太とはそんなことしたことないですから!」  「えー? 名前で呼び合ってるのに、恋人でもセフレでもないの?」  「もう、この話はいいじゃないですか...。アタシと風太は大学で同じ学科だっただけだって...」  「そう。まあ、今はそういうことにしておいてあげるわ。後で風太くんから色々聞き出すから」
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